きりんのきもち

独学で早稲田大学に行こうと思ったけど、2年連続で落ちた話。

一冊の本に出会ったことで、僕の人生は新しい展開を見せた。

「志高く 孫正義正伝 完全版」僕はアマゾンでこの本を買った。

本が家に届いた日、早速読み始めた。

孫正義。天才。ソフトバンクの創業者。

日本にこんな人がいるのかと衝撃を受けた。僕もこんな風になりたいと思った。

この人みたいになるには、今何をすれば良いだろう?

アメリカに留学する?金銭的に難しい。

アメリカの大学に行くことができないなら、日本のトップレベルの大学に行こうと思った。

2013年1月早稲田大学に合格するまでは友達に会わない。僕はそう決めた。

独学で早稲田大学に合格する。

勉強を開始する前に、ネットから早稲田大学の受験に関する情報を集めた。

当時の僕はまだガラケーを使っていた。

僕の通っていた高校は進学校ではなく、以前通っていた大学には指定校推薦で入ったので、受験勉強というものをしたことがなかった。

僕はネットから情報を集め続けた。

受験に関する本も買った。

結論から言うと僕はこの情報収集に失敗する。

受験は情報戦であると言われている。正しい情報を十分に得られなかったものは戦いに敗れる。

僕は一年後、情報の大切さを身をもって学ぶことになる。

戦いに敗れる理由は主に3つに集約される。

1.情報不足

2.思い込み

3.慢心

僕はこの戦いに、1.情報不足と2.思い込みによって敗れることになる。

このころの僕は情報活用能力が高くなかった。

ネットに書いてある情報を鵜呑みにして、誤った情報を確かなものだと信じ込んでしまった。

購入した本から得た情報も正確であるとは言い切れないものだった。

受験に関する多くの情報に触れていれば、誤った情報と正確な情報の判別ができただろうが、当時の僕は少ない情報を得た時点で情報収集をやめてしまった。

自分で製作した受験に関する地図は間違いだらけだった。

これでは目的地につくことは難しい。

情報収集を終えた僕は間違いだらけの地図を見ながら勉強を開始した。

最初のうちは一日7時間程度だった勉強時間は、4ヶ月後には一日14時間ほどになっていた。

それから受験日までの間、僕は週一日の休みの日以外はほぼ毎日14時間の勉強を続けた。

これだけの勉強時間を確保しても、ゴールが間違って書かれている地図を元に勉強したのでは、合格することはできない。

1年間勉強して、政治経済学部と社会科学部を受験したが、どちらも不合格だった。

政治経済学部は79点足りなくて、社会科学部は13点足りなかった。

家に帰ってきて一週間ほど経ち、受験の疲れが癒えると、僕は来年の受験に向けて動き出した。

なぜ落ちたのか、自分なりに分析した後、もう一度情報収集を開始した。

昨年の4月に買ったiPhoneを使って、ネットで情報を集めた。

そこで1つのサイトを見つけた。「独学ラボ」というサイトだった。

そのサイトにはこう書かれていた。受かる前に受かる計画を立てろ。

大学受験に合格するためには、現在地とゴールが書かれた地図が必要になる。

現在地は模試などのテストを受けることで把握することができる。

ゴールは赤本に載っている過去問で調べることができる。

自分が志望する大学・学部の赤本の問題を初見で安定して合格点を取るほどに解けるようになれば、高い確率で合格できるだろう。

現在地を把握して、ゴールが分かったらその間を埋めるために必要な参考書を調べる。

独学ラボには、参考書ごとに分かりやすいレベル分けがされていた。

また独学ラボで紹介されていた親と子の最新大学受験情報講座という本を参考にして、現在地から合格までに必要な参考書をノートに書き出していった。

こうして地図ができあがった。あとは地図通りに進むだけだ。

2014年4月僕は勉強を再開した。

このころの僕は、勉強に全精力を注いでいて、運動を全くしていなかった。このことが後々大きな問題となってくる。

自分では気がついていなかったのだが、僕は知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいた。

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受験票出願の時期が迫っていた頃、僕は志望学部を変更するか迷っていた。

勉強が思うようなペースで進まず、偏差値が想定したほど上がっていなかったからだ。

僕は第1希望を政治経済学部から、教育学部に変更した。第2希望は社会科学部だ。

今回の受験では早稲田大学以外にもすべり止めとして、中央大学と法政大学を受けることにした。

この時期の僕は慢性的な運動不足から極度に体力が低下していた。

受験のために東京のホテルに泊まり、法政大学の受験日がやってきた。

新潟から東京への移動のために体力を消耗していた僕は受験会場に行くことができなかった。

数日後に中央大学の入試に行った。対策をほとんどしていなかったこともあって、手応えを感じることができなかった。

その数日後に早稲田大学の教育学部のテストを受けた。まともに机に座っていることも苦労するほど、疲弊していた。ここでも思ったような手応えを感じることができなかった。

早稲田大学の社会科学部の入試は体が消耗していて行くことができなかった。

東京から新潟に帰った。駅の構内にある椅子に座って、中央大学の入試の結果を見た。

不合格。予想した通りの結果だった。

家に帰り、疲れを癒した。

早稲田大学の教育学部の結果は不合格だった。

僕はまたもや受験に失敗した。今回の最も大きな敗因は体力不足だった。

当時高校3年生だった妹が大学に合格した影響で、僕は来年の受験をすることが金銭的に難しくなった。

そうして僕は大学受験をやめた。新たなる目標に向けて走り出した。

大学受験に失敗した僕だけど、日本で一番難しいと言われる東京大学の入試だって、健康な頭脳を持っていて、日本語で読み書きできて、一日10時間以上の勉強を継続してできる人なら誰でも受かると思っている。