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ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく(堀江貴文)を読んで参考になったところ

するとあるとき 、塾講師からこんな相談を受けた 。

「うちのスク ールに入ってる日立のパソコン 、今度全部 N E Cの新しいパソコンに入れ換えるんだけど 、教材システムを移植する必要があるらしいんだよ 。それって 、お前できる ? 」 「できます ! 」即答だった 。

それなりに大掛かりな 、本来なら業者に委託するほどのシステム移植だ 。

やったこともなく 、できるかどうかはわからないけど 、大きなチャンスだと直感的に察知した 。

ここで断るなんてありえない 。

そこからおよそ 1カ月 、試行錯誤をくり返しつつも無我夢中でプログラミングしていった 。

ご飯のときも 、お風呂に入っているときも 、ずっとシステムのことばかり考えていた 。

中学 2年生 、 1 4歳のときのことである 。作業が無事終了し 、受け取った報酬はおよそ 1 0万円 。

中学生にとってはかなりの大金だが 、金額のことはどうでもよかった 。

僕にとってなによりも大きかったのは 、自分の能力を生かし 、自分が大好きなプログラミングを通じて誰かを助け 、しかも報酬まで得ることができた 、という事実だ 。

新聞配達のように 、誰にでもできる仕事ではない 。

クラスの友達にできないのはもちろん 、うちの両親にもできないし 、学校の先生にも 、塾の講師たちにもできない 。

プログラミングが得意な僕だからこそ 、直接指名を受けた仕事だ 。

「そうか 、働くってこういうことなんだ」僕のつくったシステムに講師の人たちが驚きの声を上げ 、握手を求め 、そしてたくさんの生徒が学んでいく 。

僕の流した汗が誰かの役に立つ 。この仕事をやり遂げたときの達成感 、誇らしさ 、そして報酬を受け取ったときの感慨は 、とても勉強や新聞配達では味わえない種類のものだった 。

生まれてはじめて 、 「堀江貴文 」という存在を認めてもらった気がした。

仕事ってこういう風にやるものなんだと思った。